2015年10月14日

坂本龍馬

坂本龍馬は1835(天保6)年11月15日、土佐藩郷士の坂本家に二男として生れ、兄と3人の姉がいました。
本家の才谷家は豪商で、分家の坂本家は多額の財産を分与されたために裕福な家庭でした。
土佐藩を脱藩して勝海舟の門人となり、長崎で海援隊を組織して運送業を起こすなど、幕末期に精力的に活動しました。
中岡慎太郎らと協力して薩長同盟を締結させ、その後の歴史を決定付けるなど、いち浪人を超えたスケールの活躍ぶりは鮮烈です。
維新の英雄として、現代でも多くの熱狂的なファンを抱える龍馬ですが、その実像はヒーロー然としたものではないようです。
少年時代の龍馬は臆病で意気地がなく、暗愚でうまく話すことができなかったそうです。
周囲からは「ハナタレ」と嘲られ、いつもいじめられていました。
大正初期に刊行された伝記には「10歳過ぎまで寝小便をしていた」との記述もあります。
もしこれが事実であれば龍馬が相当な劣等感を持っていたとしても不思議はありません。
7歳から塾に通い、14歳で代用教員をしていた中岡や、中3歳で漢字を修めた桂小五郎たちとの俊英ぶりとは大違いです。
少年時代の問題は、親もしつけのせいと捉える見方もあります。末っ子の龍馬が多少甘やかされて育った可能性はあります。
しかし、夜尿症はホルモン分泌や体の発達の異常とかかわって起こるもので、親のしつけの問題とは全く関係がありません。
ともあれ、弱虫だった龍馬も、3歳上の姉、乙女によって、剣術や手裏剣、馬術や水練などをスパルタ式にたたき込まれ、体力がみるみる向上していったのは有名な逸話です。
坂本龍馬



Posted by うさちゃん at 16:05